M、XクラスフレアによるCME到来で磁気嵐が発生

先日太陽Xクラスフレアが発生しましたが、それからしばらく様子を見ていました。
何故なら、太陽風の変動が引き起こす様々な影響は、私たち人類にとっても、地球環境そのものにとっても、けっこう深刻な問題だともされているからなんです。

 

地球の環境と太陽風には深いつながりがあり、太陽風の変動によっては地球周辺の宇宙空間で時々乱れが発生、それにより人工衛星の精密機器に異常が発生したりします。

地上では、これまた全ての精密機器など電気設備に異常電流が流れ込み、それが原因で重大な障害が発生することもあります。

また、太陽風の影響は地球気候の温暖化や寒冷化にも関係しているという説もあります。

 

で、今回のXクラスフレアの影響はあったのでしょうか?

先日からXクラスフレアではなく、M5クラスフレアによるCMEが地球へ到達し影響が及んでいるということですが、その後Xクラスフレアの影響も及びそうです。

CME(コロナ質量放出)とは、太陽活動に伴い、太陽からプラズマの塊が放出される現象とされます。

また、それによるオーロラ活動の高まりに注意が必要でしょう。

オーロラ活動の高まりが注意、ということですが、CMEが地球方向に飛び出すと、2~3日かけて地球にやってくるようで、CMEは、ガスと同時に磁力線(プラズマ)も太陽から運んでくるため、地球の磁場と相互作用をして地球の磁場、いわゆる磁気圏にエネルギーが流れ込んでくるため、太陽風による磁気嵐からオーロラを引き起こすそうなんです。
そして、太陽からのCMEが地球の磁場に強く働きかけている時のオーロラの色は赤くなると言われます。
また、オーロラ活動の高まりに注意ということは、磁気嵐をも伴う可能性があるわけですね。

磁気嵐に伴う地磁気の乱れなんですが、1989年3月、カナダのケベック州において、地磁気の乱れによる誘導電流で、600万世帯に影響を及ぼす大停電が起きたのは有名な話です。

そして電波異常障害、2015年1月13日太陽黒点2257においてM5クラスフレアを噴出させ、その影響でオーストラリア、インド洋におけるラジオ停電(通信障害)が発生しています。

 

さて、5日にX2.2フレアとX9.3フレアの最大クラスが2回発生しましたが、7日にもX1.3フレアが発生、その後もM、Cクラスフレアが何度も発生しています。
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フレアの自動検出 (swnews.jp)


また、NOAA宇宙気象予報センターによれば、今後24時間にXクラスフレアの発生率は50%と予測され、Mクラスでも75%です。

まだまだ活発な状態が続きそうな感じです。

 

今、宇宙天気情報を見ましたら、X9クラスフレアによるCMEが到達したとのことです。

予想より早く到着したCMEは、深刻なG4クラス(レベル)の地磁気嵐となりそうです。
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SpaceWeather.com -- News and information about meteor showers, solar flares, auroras, and near-Earth asteroids

 

磁気嵐の強度は5段階で示され、NOAAスケールで2番目に強いのが「G4」レベルとされています。

米海洋大気局(Natio nal Oceanic and Atmospheric Admin istration、NOAA)

 

今回の2回連続で起きた太陽表面での爆発現象「太陽フレア」により強烈な磁気嵐が発生する可能性は昨日テレビのニュースで観ました。

地球上の電力網や通信網に障害が生じる恐れがあると........。

 

日本での磁気嵐については以下↓で確認できます。

地磁気観測所 Kakioka Magnetic Observatory
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現在、磁気嵐が発生しています。

では。