画像は、2017年7月24日の夜、ハワイのマウナケア天文台のGemini Cloudcamによって撮影されました。
この驚くべき雷現象は、Gigantic Jet Lightning(巨大ジェットライトニング)と呼ばれています。それはスプライトよりも強力で肉眼で見やすいです。
要は雷のような現象ですが、スプライトよりも肉眼で見やすいということです。
スプライト現象は過去記事でも紹介しています。
6月20日チェコでのレッドスプライト現象
これは雷雨に存在する強い対流によって引き起こされた重力波の可能性があります。これらの重力波は、約85〜90kmで電離層に非常に近い。
出典 :
http://spaceweathergallery.com/indiv_upload.php?upload_id=137164
Gigantic Jet Lightning Near Hawaii
Gigantic Jet Lightning Near Hawaii - YouTube
さて、先日も記事にしましたが、太陽黒点0という状態が一週間ほど続き、昨日は久しぶりに小さな黒点が確認されたかと思えば、直ぐに消えてしまい、再び無黒点になっています。
SIDC - Solar Influences Data Center
今年は無黒点という日が多くなっています。極少期に向かっているのはわかりますが、何だか太陽活動が変にも感じています。
また、太陽活動が弱いと有害な宇宙線が地球に降り注ぐのですが、近年その宇宙線が強くなって来ているとも言われます。
なぜ宇宙線が強くなっているのか?
主な理由は太陽です。
コロナ質量放出(CME)のような太陽の嵐は地球を通過する際に宇宙線をシャットアウトします。
また別の理由としては、地球の磁場の弱化が指摘されているようです。
地球の磁場が変化している
Dr.トニー・フィリップス(Spaceweather.com)
Earth’s Magnetic Field is Changing – Spaceweather.com
記事によりますと、
コンパスの針先を着実に北に見ている人は、誰もが地球の磁場は一定であると考えるかもしれません。しかし、そうではありません。地球の磁場に変化が起こっていることを専門家、研究家たちは長い間知っていました。北磁極は日常的に40km / yrも移動し、コンパス針は時間の経過とともに移動しています。さらに、19世紀以来、世界の磁場は10%弱くなっています。
新しい研究では、スウォーム衛星(欧州宇宙機関)が以前考えられていたよりもさらに速く起こっていることを明らかにしました。このマップでは、青色は地球の磁場が弱い場所を示し、赤色は強い場所を示しています。
Swarmのデータは、CHAMPとØrsted衛星の観測結果と合わせて、北米の高緯度地域では約3.5%、アジアでは約2%の強度向上が見られました。最も弱い地域にあたる南大西洋の磁場異常は着実に西へ移動し、さらに約2%弱くなった。これらの異常は、1999年から2016年半ばの比較的短期間に発生しています。
地球の磁場は、太陽嵐や宇宙線から私たちを守ります。磁気が少ないということは、より多くの放射線が地球の大気に浸透できることを意味します。
太陽活動が弱くなって来ている、というのは分かりますけど、地球の磁場もまるで太陽活動に呼応するかのように弱くなっているかのようです。
本来、太陽活動が弱いと惑星は自ら磁場を強くするという話を昔聞きましたが.......、間違っていたらすいません。
昨今の地球における天変地異、それは現代文明の公害における負の連鎖だけではないでしょう。
地球そのものが何か意思を持って動き出しているかのようです。
近い将来、地球の磁場変動から地軸が傾くポールシフトのような現象が起こらないとも限りません。
そこで思い出すのが、2012年、太陽観測衛星「ひので」が太陽極域磁場の反転を捉えたというニュースです。
太陽観測衛星「ひので」、太陽極域磁場の反転を捉えた | 国立天文台(NAOJ)
記事によりますと、
国立天文台と理化学研究所の研究者を中心とした国際研究チームは、太陽観測衛星「ひので」に搭載された可視光・磁場望遠鏡により、太陽極域の磁場観測を定期的に行ってきました。このたび、極域磁場の極性が予想より早く反転しつつあることを世界で初めて捉えました。
現在、太陽活動は極小期を過ぎ、やや上昇してきています。太陽の南北両極の極性は、2013年5月に予想される太陽活動極大期にほぼ同時に反転すると予想されていました。ところが、2012年1月の「ひので」による観測で、予想される時期より約1年早く北極磁場がほぼゼロ近くになっていることが発見されました。現在太陽の北極域では、逆極性の磁場が大規模に消滅しつつあり、太陽の北極磁場がまもなく反転すると予想されます。一方、南極は安定しており、極性反転の兆候がほとんどみられていません。これらの研究成果は、これまでの太陽極域磁場の極性反転過程に対する認識に変更を迫る、極めて重要な結果です。
太陽の異常、いったいどうなっているのでしょうか?
どのようなプロセスなのでしょう?
もし、このような現象が地球で起きたなら、それまでの生活は一変するはずです。
まずコンパスが狂いますので、それを頼りにするシステムは全てアウトでしょうし、自然環境も一変する可能性があります。
この先、地球の磁場はどのように変化していくのでしょうか?
地軸(磁極)のみ傾くポールシフトなら大災害とまではならないでしょうけど、もし、地球そのものが傾くポールワンダリングを起こせば(傾く規模にもよりますが)、温暖な地域の人々が極寒の地域へ運ばれた場合は最悪かもしれません。(一呼吸で肺が氷つき即死する可能性)
では。