イタリア、ヴェスヴィオ(火山)の噴火により、ポンペイでは町に火砕流が流込み人々をのみ込み建物を壊滅させた、という歴史は有名です。
恐ろしいです。
が、学者の調査によりますと、ヴェスヴィオよりも巨大な火山がその近くに位置していると言います。
それがフレグレイ平野です。
ヴェスヴィオとカンポ・フレグレイのサイズの違い
カンピ・フレグレイ火山(平野)(赤)
このフレグレイ火山ですが、地震活動、地殻変形、ガス噴出などの兆候により南ヨーロッパ全土に溶岩爆弾を吹き込む準備ができているという兆しを見せていて、そう兆候は2012年以降加速しているようです。
もし大噴火すれば、甚大な被害が想定されます。
↓フレグレイ火山噴火のシュミレーション
Video-simulazione dell'eruzione dei Campi Flegrei (di INGV) - YouTube
昨年でしたか「世界でもっとも危険な火山10」というものが選定されたかと思うのですが、1位から4位までを順に並べると、
1位:硫黄島(東京都小笠原村)
2位:アポヤケ山(ニカラグア)
3位:フレグレイ平野(イタリア)
4位:阿蘇山(熊本県)........
3位にカンピ・フレグレイが入っています。
また、フレグレイ平野付近にはローマがあります。
そのローマの10キロ外側にコッリアルバーニ火山地区があるのですが、これが噴火すれば、ローマの街をポンペイのように灰で埋る可能性があります。
コッリアルバーニ火山地区では年に2~3ミリ地面が盛上っていることが確認されているようです。
また、ローマはサバティーニ火山とコッリアルバーニ火山にはさまれた広い谷間の中にでき発達した町です。
地殻変動は何もイタリアだけに限った現象ではありませんが、前回のイタリア地震からも、もしかすると、近い将来イタリアのこれらの火山が噴火する可能性もあるわけです。
地震や火山噴火とは関係ないかもしれませんが、かのノストラダムの予言を思い出します。
ローマ教皇がその住まいを移すだろう
イタリアはヨーロッパでも有数の地震大国と言われています。
イタリアはユーラシアプレートとアフリカプレートの境に位置し、またフィリピン海プレートにも似たアラビア海プレートがあり、そして多数の火山もあります。
ある意味、日本に似ているのかもしれません。
で、ユーラシアプレートとアフリカプレートの動きから、他にも気になる場所があります。
というのも、イスラエルとパレスチナでは80年に1度の大地震が明日にも起きるかもしれないとされ、それを専門家が近年警告しているからです。
地震で壊滅的被害を被ってきた歴史からみたイスラエルは、世界で最も危険な断層のひとつであるシリア・アフリカ断層上に位置しているそうで、専門家(地球物理学研究所)によれば、
「マグニチュード6規模の地震が今後数年のうちに起きるのは確実だ。明日かもしれないし、来年以降かもしれない。統計的には80年に1度、大地震が起きている」
と言われます。
個人的には、80年ではなく90年に1度かもしれないと考えたりもします。
だとすれば、今すぐ大地震が起きてもおかしくない.....
と言いますのも、前回の大地震は1927年7月11日、すでに80年以上(89年前)前のことで、その時は約300人が犠牲になっています。
またその前回の地震から90年前の1837年にはM7の地震が発生し、4000人という犠牲者を出しました。
やはり、巨大な地震には一定のサイクルがあるのかもしれません。
そして、地震をおこす地球は崇高な生命体だと感じざるを得えません。
では。