"Yamal Craters 2017" 新たに2つのシンクホール

2013年9月24日、パキスタンでM7.7、死者300人以上出した大地震があり、その後、震源から400キロ離れた港町グワダル沖合に突然浮上した小島がありました。
この小島を「地震島」といいます。
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調査によりますと、地震島の地表からは可燃性のメタンが吹き出し、おそらく周辺海底にメタンハイドレートがあり、地震の影響で変化した地下の圧力状態が島を押し上げたのではないか、との見解でした。

それでですね、この巨大地震と小島浮上の3日後の9月27日にシベリアでは謎のシンクホールが地元民によって確認されました。
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ヤマル半島の謎の穴です。

この少し前にもヤマル半島では謎のシンクホールが発見されています。

ヤマル、この地は『世界の終わり』と呼ばれる場所とされます。
で、さらにもう1つ、第3の謎の穴が確認されています。

位置関係で見ますと
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▲こうなります

地域的にはツンドラ、永久凍土で、分厚い氷の下にはガスがあるらしく、冒頭で記しましたパキスタン地震で浮上した地震島で可燃性メタンが吹き出しているということと何だか似ている気がしまして、どちらもガスと地殻変動が関係しているんですね。
パキスタンでは小島が浮上、ヤマル半島では謎の穴、シンクホールといいますかクレーターのようなもの。

 

当時のシベリアンタイムスによりますと、

Exclusive new pictures INSIDE Siberian crater

北部シベリアのヤマル半島に形成されたクレーターがどのように形成されたのか、その仕組みについて新たな発見が期待されているとのこと。

専門家は、ガスハイドレートによる地下爆発を引き起こしたという理論に取り組んでいるようです。
つまり、隕石落下説や人工に開けられたものなどの説は却下です。
実際は調査段階にあり、原因は特定されていませんが、科学者は理論に基づく発見を穴で見付けたようでもあります。
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穴の表面は凍結、そして、少なくとも10.5メートルの底にある湖まで科学者が降り調査して判明したのは、穴の底には9.6%のメタン濃度が存在した、とのことでした。


また、同じくシベリアンタイムスでは奇妙なニュースも報じていました。

NEWSFLASH: Parts of a 'spaceship' found in mysterious new crater in northern Siberia

北のシベリアの神秘的な新しいクレーターで見つかった「宇宙船」のパーツ

という奇妙なタイトルで、記事によりますと、

ロシア科学アカデミーからのチーム3人が、北極ロシアのリモートヤマル半島に最近発見された数十あるクレーターの一つに「宇宙カプセルに似た正体不明の物体」を発見し、それを報告するために衛星電話を使用。科学者たちは、グレー色の物体は金属で作られていたが、それが「地球上のものであるかは不明」と伝えた.....とされます。

『宇宙カプセルに似た金属物体』とは何でしょうか?
で、気になるのはその後なんですが、記事によりますと、彼らは、48メートルもの深いクレーターで奇妙な報告をしたとされ、さらなる詳細は明らかにしなかったらしいのですが.....「しなかった」というのは、調査員から事情を聞くことができない状態のようです。現地の3人との通信が途絶え、そのためヘリコプターで救援に向かうも3人の姿はなく、行方不明なのだそうです。

その奇妙な報告、原文には気になる言葉が

'hostile environment'

'敵意ある環境'

と記されているのですが、これはクレーターで確認された正体不明の物体に関係あるのでしょうか?
それとも、全くの作り話なのでしょうか?
敵意とは何だったのでしょうか?

行方不明の3人は?

 

続報がないので詳細は不明ですが、今年2017年、再びヤマル半島で2つの新しいクレーターが形成されたそうです。

6月28日に爆発(噴火)らしき現象を地震センサーによって確認されたようです。
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新しい噴火口の1つは、直径8メートル、深さ20メートルと報告されています。
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シンクホールに近いセヤカ村の人々は「大爆発のような音」を聞き、火と黒い煙の雲を見たと証言しているようです。
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報告では、6月28日午前10時25分ごろ、短く強力な噴火があり、その約35分後に震動センサーによって確認され、場所はセヤカの北西の約35〜40キロメートルらしいです。

 

永久凍土、ツンドラの分厚い氷が崩壊に向かっているのでしょうか?

温暖化?

それとも地殻変動などで火山活動が活発化?

 


Yamal Craters 2017 - YouTube

 

永久凍土の崩壊、そこで気になることが1つあります。

2014年のニュースですが、

Giant virus resurrected from 30,000-year-old ice : Nature News & Comment

 

永久凍土から3万年前の巨大ウイルスが復活

 

記事によりますと、巨大なウイルス(長さ1.5マイクロメートル、それは小さな細菌のサイズに匹敵)が、シベリアの永久凍土の地下30メートルで感染性を保持したままの状態で発掘されたようです。
この巨大ウイルスの1つであるマルセイユウイルス(Marseillevirus)を発見した、フランス国立科学研究センターのChristelle Desnues博士によると、巨大なウイルスのほとんどはアメーバをターゲットに感染するようです。
ロシア永久凍土の採掘から、感染性が保持されている多くの古代のウイルスが解凍された場合、その中には、おそらく人間の健康に脅威を与える可能性があるものが含まれることを懸念しているとも言われています。

未知のウイルスですね。
また、昔からよく知られるウイルスに関しても、近年猛威を振るい、人に感染しては致死させるという症例が後を断ちません。
最近では「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」という通称『人食いバクテリア』感染が増加傾向にあるとか。

詳細はこちら↓

劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは

劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、きわめて致死率の高い感染症であるとされ、子供から大人まで広範囲の年齢層に発症し、特に30歳以上の大人に多いのがひとつの特徴であるようです。

で、劇症型溶血性レンサ球菌感染症について3年前のニュースに、

 

「人食いバクテリア」患者263人 過去最多
(現在記事元は削除されています)
当時の記事によりますと、

急激に手足が壊死し、死に至ることがある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者が1999年以降で最も多くなっているということです。

「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は、主に溶連菌と呼ばれ、手足の筋肉が急激に壊死し、多臓器不全などを引き起こし、 致死率はおよそ30%にのぼり、「人食いバクテリア」とも呼ばれます。

都道府県別(2014年)では、東京が41人、神奈川が19人、愛知が18人などとなっているとのこと。

 

永久凍土から未知のウイルスが発見される可能性はあるかもしれません。

それが生物を死に至らしめるものだとしたら。