"The Devil and Father Amorth” (2018) / “悪魔とアモース神父”

"The Devil and Father Amorth” (2018)

映画エクソシスト( Exorcist)の監督、ウィリアム・フリードキンの新しいドキュメンタリー映画「悪魔とアモース神父」が4月に公開されます。(4月20日米国)

こちらは、ドキュメンタリーのエクソシスト(悪魔祓い)映画のようです。
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アモース神父とは、2016年9月に亡くなったバチカンの公式エクソシスト、ガブリエル・アモース神父、バチカンエクソシスト部門の最高責任者だった人です。
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監督ウィリアム・フリードキンは映画の中で、アモース神父はイタリアの女性に9回目のエクソシズム(悪魔祓い)を行ったと証言しています。
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ただ話によりますと、ウィリアム・フリードキンは、悪魔祓いの儀式に、と言いますか、悪魔の存在には懐疑的だったということですが.......。

予告編↓


The Devil and Father Amorth (2018) | Official US Trailer HD - YouTube

 

もう少し悪魔祓いの話をしますと、 

2014年の話ですけど、 チェコカトリック教会で、悪魔に憑かれたとされる女性への悪魔祓いの儀式が行われたようです。
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祭司数名による女性への悪魔祓いが密かに行われたのですが、その様子を教会の鍵穴から撮影したダニエル・トロフタ(26)と名乗る男性がいまして、その映像をYouTubeで公開したことにより、秘密だった儀式が発覚したそうです。
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地元住民からは、教会での儀式に反感を抱く者もいて、そもそも悪魔祓いの儀式なんて本当なのか、という疑問もあり、ほとんど相手にもされなかったのですが、教会側のマレク神父が本物だとしたことで話題となりました。
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▲マレクDunda神父は悪魔祓いが本物だと証言

 

悪魔に憑かれた女性、ということですが、どんな症状なのかが分かりませんので本当に悪魔憑きなのかが疑問でもあります。


Vymítání ďábla (exorcism) Vranov nad Dyjí - YouTube

 

悪魔祓いと言いますと、映画エクソシストのような恐ろしい場面を思い出すと共に、あれは映画の中の世界、そう普通は思いますけど、ローマに教会をもつビンチェンツォ・タラボレッリ神父という方の話では、
f:id:somin753:20180329074041j:image悪魔払いは若い神父には「怖すぎる」 後継者不足の悩み - BBCニュース

これまでに扱った依頼人の中でも特に印象深かったのは、13年間治療を続けた既婚女性だった。

悪魔主義者の別の男性が、彼女を欲しがっていた。彼女に断られたこの男性は『覚えてろ』と言い、彼女を自分のものにするため週に2回、いわゆる呪いをかけたのです」

「この部屋に彼女がやってきた。私が祈り始めると、女性はトランス(意識変性)状態になった。罵倒や冒涜の言葉を口走り始めた。取りつかれたのだとすぐに分かった」

「儀式が続くと、女性の具合はどんどん悪くなっていた。そこで私が悪魔に『イエス・キリストの名のもとに命じる、立ち去れ』と告げると、彼女は小さい金属のピンを吐き出しはじめた。1度に5つずつ。ピンのほかにも、編んだ髪の毛や小石や木のかけらを吐き出した。別世界の出来事のようでしょう? 実はこの世界の出来事なんですよ」

まるで映画のような場面です。

本当ならば、そら恐ろしい........

 

思ったのですが、カトリックで悪魔祓いはしても、神(天使とか)からの言葉といいますか、神が人間に憑依した、つまり預言(神からの言葉を預かる)とか神示があったという話をあまり聞きませんけど、それはそれでいいのかもしれません。

私は、悪魔に憑依された人よりも、神からの神託だと宣言する人の方が何だか危ない気がします。

とはいえ、日本には唯一神からの言葉とされる日月神示なるものがあります。

個人的にはすごくすごく気になるものです。

 

その日月神示には

「世、迫って、霊かかりがウヨウヨ出ると申してある時来ているのぢや。悪かみかかりに迷ふでないぞ。サ二ワ(審神)せよ。」
(春の巻第二帖)

 

それが神からのものか、別のものか、それを見極めよ、ということなのですが、龍音之巻: 第十八帖には、

 

霊に(ひつぐ)神示をよんで聞かせて見よ、その偉大さがハッキリ判るぞ。どんな下級霊であっても、その霊を馬鹿にしてはいけない、馬鹿にすると反射的にサニワを馬鹿にして始末におへんことになるぞ。霊覚者や行者の中には奇跡的なことや非常識な行動をする者がよくあるぞ、一般の人民はそれにだまかされることがよくあるぞ、何れも下級霊のしわざであるぞ、正神には奇跡はない、奇跡ないことが大きな奇跡であるぞ、奇跡するものは亡びる。高級霊は態度が立派であるぞ、わかりたか。

 

どんな下級霊であっても、その霊を馬鹿にしてはいけない、馬鹿にすると反射的にサニワを馬鹿にして始末におへんことになるぞ

日月神示にありますが、サニワ=審神者(さにわ)とは、古代の神道の祭祀において神託を受け、神意を解釈して伝える者のことである、とされます。
現代ではよく聞くところの、人に憑いた悪霊を追い払う徐霊を行う者もサニワなのでしょう。

また、

霊覚者や行者の中には奇跡的なことや非常識な行動をする者がよくあるぞ、一般の人民はそれにだまかされることがよくあるぞ、何れも下級霊のしわざであるぞ、正神には奇跡はない

 

騙されないことですね。

 

悪魔というと西洋的な響きですが、日本にも古来より悪魔祓いはあったようです。

悪鬼退散ですね。

それを行ったのが陰陽師

カトリック教会の悪魔祓いで言う、

 

イエス・キリストの名のもとに命じる、立ち去れ

 

陰陽師では、

 

喼急如律令

(きゅうきゅうにょりつりょう)

急いで律令(法律)の如く行え

という意味で、悪鬼退散せよ、という呪文ともされます。

また、カトリック悪魔祓いの“命じる”は、“律令(法律)の如く行え”と意味が似ているような気がします。

 

悪魔は存在するから悪魔祓いがある。

ということにしておきます。

では。

 

 

余談ですが、喼急(きゅうきゅう)九九、これを九十九、とすると、陰陽師安倍晴明を思い出します。

天皇とは、天の白い王と書き、白い王といえば九十九(つくも)王子。
なぜ九十九王子が白い王かと言うと、九十九は百に一つ足りないから九十九で、漢字では百に一つ足りない白となるからです。
九十九王子とは皇子のことかもしれません。
皇子は天皇家であり、皇子をミコとすれば御子キリスト。
キリストもまた白い王の象徴があります 。
また、九十九王子といえば熊野詣、その1つの宮には安倍晴明に関わる神社があり、安倍晴明九十九王子とも呼ばれています。