伊豆諸島・青ヶ島の南南東へ約65キロにある海底火山「明神礁」で海面が黄緑色に変色しているとのことです。
海底火山「明神礁」で海面が黄緑に 噴火か(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース
↑全文はこちら
記事によりますと、
伊豆諸島南方にある海底火山「明神礁」付近で、海面が黄緑色に変色しているのが見つかった。今後、海底噴火がおきる可能性があるとして、海上保安庁は航行警報を出して周囲の船舶に警戒を呼びかけている。
海底噴火の可能性があるとのことですが、噴火の規模や噴火による津波については予測されていないようです。
そこまでの規模ではないのかもしれませんが、もし規模の大きな地震が噴火を誘発させたらどうなのでしょうか。
さて、火山活動から海面が変色することはよくありますが、2015年、西之島の火山活動活発化により島の周りの水域が薄い黄緑色に変色しているというニュースがありました。
URL http://headlines.yahoo.co.jp /videonews/fnn?a=20150521-0000 0888-fnn-soci
↑記事は削除されています
引用: フジテレビ系(FNN) 5月21日(木)12時11分配信
小笠原諸島沖の西之島で、火山活動が活発化し、島の周りの水域が薄い黄緑色に変色しているのが確認された。海上保安庁などは、大規模な噴火などに備え、21日、変色水域について航行警報を出した。20日午後3時ごろ、海上保安庁の航空機が、西之島の火山活動の観測中、南西沖およそ10kmの海上に、薄い黄緑色の変色水域が、東西およそ4km、南北およそ2kmにわたって、帯状に分布している。
: 引用終了
島の付近では数年おきに海水の変色や蒸気の吹き上げが観測されていたが、2013年には旧火口の西方に出来た火口が噴火し、40年ぶりに新しい陸地を形成した(Wikipedia)
気になるのは、伊豆諸島や西之島はフィリピン海プレートと太平洋プレートの間にあるといってもいい位置にあることです。
それがなぜ気になるかと言いますと、英国・マンチェスター大学のアルバート・ザイルストラ教授(天体物理学)が火山愛好家たちの協力を得て「世界で最も危険な火山10」を選定したのですが、その「世界でもっとも危険な火山10」に選定されたものを1位から順に並べますと、
1位:硫黄島(東京都小笠原村)
2位:アポヤケ山(ニカラグア)
3位:フレグレイ平野(イタリア)
4位:阿蘇山(熊本県)
5位:トランスメキシコ火山帯(メキシコ)
6位:アグン山(インドネシア)
7位:カメルーン山(カメルーン)
8位:タール山(フィリピン)
9位:マヨン山(フィリピン)
10位:ケルート山(インドネシア)
硫黄島もフィリピン海プレートに乗っています。
その硫黄島でもっとも問題視されているのが、マグマによる隆起が4年に1mという世界でも珍しいペースを保っている点にあるということで、第二次大戦中の米軍上陸(1945年)当時と比べ、なんと17mも隆起しているということです。
この島で破局的な噴火が起きることは、もはや時間の問題とされ、“その時”には高さ25mほどの大津波が日本列島や香港などを襲う危険があるというのですから、硫黄島に限らず他の海底火山噴火も未知数な部分があります。
また、東日本大震災の発生を予測・的中させた木村政昭琉球大学名誉教授も、小笠原諸島周辺で今年2017年までにM8.5の巨大地震が起きると指摘しており、やはり大地震や火山噴火に十分注意しなければならないだろうということです。
日本で大噴火の危険性があるのは、なにも硫黄島(1位)と阿蘇山(4位)だけではないとされます。
ロンドン大学のビル・マグワイヤ名誉教授は、「次に地球を襲う3つの巨大災害」を選定している中で、危険な兆候が見られる箱根山を指摘しているのですが、箱根山と言いますと、富士山や浅間山も連動するのではないかと考えています。
さて、気になる海底火山はまだあります。
海底火山「若尊」活発化
2015年12月03日
◇山中・岡山大准教授ら発表
http://www.yomiuri.co.jp/local/okayama/news/20151202-OYTNT50219.html
抜粋 :
鹿児島湾北部の海底活火山「若尊わかみこ」を調査している岡山大の山中寿朗准教授らを中心とした研究グループは、噴気活動が活発化していると発表した。「噴火の可能性も含めて、状況を注視していきたい」としている。
: 抜粋終了
九州というのが気になるのですが。
海底火山付近での海水(海面)の変色は噴火の前兆でしょうか?
もう少し様子を見てみないと何とも言えないところなので注視したいと思います。
余談ですが、以前トンガのバァバァウで海底火山が噴火、これにともない砂のような物質も大量に海へ放出され、その近海はまるで海の砂漠のような状態となったことがあります。
海底火山活動が活発化(噴火)すること=地震に結びつけるのは早合点かもしれませんけど、近年の多発する地震やプレートの動きからも、やはり巨大地震が気になるわけで、とにかく個々においての災害対策(備え)は必要でしょう。
「南海トラフ巨大地震が来る」世界的科学誌『ネイチャー』に発表された驚愕の調査結果(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社
全文、詳細はこちら↑
気になった文面を抜粋しますと、
* 震源地域は大きく3つに分かれており、駿河湾から静岡県沿海部の沖合を震源とする東海地震、愛知県~和歌山県沖を震源とする東南海地震、和歌山県~高知県沖を震源とする南海地震がある。この3つが連動して起こる3連動地震が発生すれば、名古屋、大阪の大都市圏や、太平洋沿岸の工業地域などが最大震度6強~7の揺れに襲われ、さらに場所によっては30mを超える巨大な津波の襲来を受けて、日本の社会・経済はいっきに壊滅寸前の状況に追い込まれる。
* ごく地味な科学記事として新聞が報じた「東日本大震災は、月と太陽の引力の影響が大きい時期に発生した」という防災科学技術研究所の田中佐千子研究員の成果だ。実はこの研究は、巨大地震の発生する時期を予測する強力な武器になるかもしれない可能性を秘めている。田中研究員とともに共同研究を行ったことのある、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のエリザベス・コークラン博士はこう語る。
「地球には、月と太陽の引力の影響が及ぼされています。たとえば、月と太陽の引力は海水をひきつけ、満ち潮と引き潮を生み出しますね。それと同じで、地球自体も一日に2回、大きく変形させられ、地表面が20cmも動いている。これを地球潮汐と言います。
私たちは'04年にこの地球潮汐と潮の満ち引きによる海洋荷重が、断層にどのようなストレスを与えるかを研究しました。'77~'00年に起こった地震2027件について調べたところ、その75%が、潮位が基準海面より1・8m以上高いときに起きていたのです」
断層の上に月と太陽の引力で海水が引き寄せられ、満ち潮になると、断層には重みがかかる。地殻変動の結果、地震が起きやすくなっている場所にこうした力が加わると耐えきれなくなった断層がはじけ、地震が発生するという。コークラン博士はこう続ける。
「田中さんの最近の研究では、東日本大震災の前36年間に震源の近くで起きた地震約500件を調べると、巨大地震に近づくにつれて、高潮のときに地震が起こる割合が増えていたのです」
: 抜粋終了
こちらの記事は2013年のもので、初めは何となく読んでいたのですが、それから現在までの地震記録を見てみますと、無視できないようなものがあると考えています。
災害は突然やってくる、とも言われます。
防災意識を高めましょう。
その時のために備えましょう。
では。