天児(あまがつ)という十字架の人形

天児の前に余談ですが、

仕事で外出した時、通りがかりの神社に立ち寄りました。

そこは、千葉県市川市にある春日神社。

いつものように手水舎で清め、それから参拝です。

 

柏手

 

この時、わたしは今まで一度も感じたことのない、あるいは考えたこともない、ことに気付きました。

それは “パンパン“ という柏手の音です。

いろんな神社を参拝していますが、この時は何とも清々しい響きの拍手でした。

大げさかもしれませんが、一度も体験したことのない音です。

 

さて、天児という人形があります。

 

天児(あまがつ)


f:id:somin753:20180422072716j:image画像 : C0058031 天児 - 東京国立博物館 画像検索

 

あま‐がつ【天▽児/天×倪】
形代(かたしろ)として幼児のそばに置き、災厄を移し負わせる人形。後世は、幼児のはう姿をかたどった這子(ほうこ)をもいう。
「ちごうつくしみし給ふ御心にて―など御手づから作り」〈源・若菜上〉

 

天児【あまがつ】
幼児の魔よけとして枕(まくら)もとに置いた人形。《源氏物語》などにみえる。木や竹で十字架に作った体に首を付け,幼児の衣装を着せた。幼児が這(は)う形を模した練絹製の人形も用いられ,これを這子(ほうこ),御伽(おとぎ)這子と称した。

引用 : 天児(あまがつ)とは - コトバンク

 

天児、それは幼児の魔除け、木や竹で十字架を作る、幼児の魔除けで十字架といえば、青森には聖書(イスラエル)に関係するとされる戸来村や、イエスの墓やモーセの墓が遺されているという話は有名です。 その戸来村では赤子が生まれると、魔除けに赤子の額に十字の印を付け、赤子を籠の中に入れる儀式のようなものがあります。
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天児は天皇家でも、

 

成長祈り「犬張り子」など贈るしきたり今も 皇室

皇室では赤ちゃんが誕生すると、すこやかな成育を祈って魔よけの「天児(あまがつ)」人形や犬張り子が贈られ、まくら元に飾られるしきたりが今も続いている。今回も皇后さまを中心に準備され、宮内庁病院内の赤ちゃんの部屋に飾られる。

平安時代、宮中で、犬をかたどった箱をお祓(はら)いに使ったのが犬張り子の始まりだと言われる。

引用 : asahi.com : 社会 : 雅子さまご出産

天皇家では天児と一緒に犬(狛犬のような)の人形も飾られます。

天児は人形、鳥居も人形になっていると聞いたことがあります。

天児と一緒に犬の人形、それは狛犬の象徴かもしれません。

天児、それは神社の鳥居を象徴しているとしたら。


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しかし、天児はなぜ十字架なのだろう?

人形の十字架、十字架と人の象徴といえばイエス・キリスト、そして幼子.........

 

マタイの福音書 第 18 章には、
1、

そのとき、弟子たちがイエスのもとにきて言った、「いったい、天国ではだれがいちばん偉いのですか」。 
2、

すると、イエスは幼な子を呼び寄せ、彼らのまん中に立たせて言われた、 
3、

「よく聞きなさい。心をいれかえて幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないであろう。 
4、

この幼な子のように自分を低くする者が、天国でいちばん偉いのである。 
5、

また、だれでも、このようなひとりの幼な子を、わたしの名のゆえに受けいれる者は、わたしを受けいれるのである。 

 

では。