天児の前に余談ですが、
仕事で外出した時、通りがかりの神社に立ち寄りました。
いつものように手水舎で清め、それから参拝です。
柏手
この時、わたしは今まで一度も感じたことのない、あるいは考えたこともない、ことに気付きました。
それは “パンパン“ という柏手の音です。
いろんな神社を参拝していますが、この時は何とも清々しい響きの拍手でした。
大げさかもしれませんが、一度も体験したことのない音です。
さて、天児という人形があります。
天児(あまがつ)
画像 : C0058031 天児 - 東京国立博物館 画像検索
あま‐がつ【天▽児/天×倪】
形代(かたしろ)として幼児のそばに置き、災厄を移し負わせる人形。後世は、幼児のはう姿をかたどった這子(ほうこ)をもいう。
「ちごうつくしみし給ふ御心にて―など御手づから作り」〈源・若菜上〉
天児【あまがつ】
幼児の魔よけとして枕(まくら)もとに置いた人形。《源氏物語》などにみえる。木や竹で十字架に作った体に首を付け,幼児の衣装を着せた。幼児が這(は)う形を模した練絹製の人形も用いられ,これを這子(ほうこ),御伽(おとぎ)這子と称した。
引用 : 天児(あまがつ)とは - コトバンク
天児、それは幼児の魔除け、木や竹で十字架を作る、幼児の魔除けで十字架といえば、青森には聖書(イスラエル)に関係するとされる戸来村や、イエスの墓やモーセの墓が遺されているという話は有名です。 その戸来村では赤子が生まれると、魔除けに赤子の額に十字の印を付け、赤子を籠の中に入れる儀式のようなものがあります。
天児は天皇家でも、
成長祈り「犬張り子」など贈るしきたり今も 皇室
皇室では赤ちゃんが誕生すると、すこやかな成育を祈って魔よけの「天児(あまがつ)」人形や犬張り子が贈られ、まくら元に飾られるしきたりが今も続いている。今回も皇后さまを中心に準備され、宮内庁病院内の赤ちゃんの部屋に飾られる。平安時代、宮中で、犬をかたどった箱をお祓(はら)いに使ったのが犬張り子の始まりだと言われる。
天皇家では天児と一緒に犬(狛犬のような)の人形も飾られます。
天児は人形、鳥居も人形になっていると聞いたことがあります。
天児と一緒に犬の人形、それは狛犬の象徴かもしれません。
天児、それは神社の鳥居を象徴しているとしたら。
広島
しかし、天児はなぜ十字架なのだろう?
人形の十字架、十字架と人の象徴といえばイエス・キリスト、そして幼子.........
マタイの福音書 第 18 章には、
1、
そのとき、弟子たちがイエスのもとにきて言った、「いったい、天国ではだれがいちばん偉いのですか」。
2、
すると、イエスは幼な子を呼び寄せ、彼らのまん中に立たせて言われた、
3、
「よく聞きなさい。心をいれかえて幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないであろう。
4、
この幼な子のように自分を低くする者が、天国でいちばん偉いのである。
5、
また、だれでも、このようなひとりの幼な子を、わたしの名のゆえに受けいれる者は、わたしを受けいれるのである。
では。