ビクトリア州で原因不明のマイコバクテリウム・ウルセランス病が過去5〜6年間で約3倍に

オーストラリアのビクトリア州で、原因不明のマイコバクテリウム・ウルセランス病が過去5〜6年間で約3倍になったという報告がありました。
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症例はさらに深刻になり、ヒトがどのように感染するかが分かっていないため、大流行を抑制することができないということです。

イヌ、ネコ、ポッサム、コアラなどや家畜はこの病気を発症させていますが、それがヒトに伝染(感染症)しているかどうかは不明です。
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 マイコバクテリウム・ウルセランスとは、

 

●ブルーリ潰瘍は、Mycobacterium ulceransによって起こされる慢性消耗性疾患です。
●この疾患は、皮膚や時には骨に影響を及ぼし、恒久的に外観を損なう障害を起こしうることがあります。
●ブルーリ潰瘍は、少なくともアフリカ、南アメリカ、西太平洋地域の熱帯、亜熱帯、温帯気候の33か国で報告されています。
●2015年には、33か国のうち13か国から、新たに2,037人の患者が報告されました。
●患者のほとんどは15歳未満の子どもです。
●この疾患に対する予防法はありません。

 

このマイコバクテリウム・ウルセランスを発症する症例は、オーストラリアではビクトリア州に集中していまして、疾患の原因も不明なら、なぜビクトリア州に集中しているのかもわかっていません。

また、症例の多くは子供に集中しています。

 

アフリカでは、感染者の約15歳未満の子どもが48%なのに対して、オーストラリアでは15歳以下が10%、日本では15歳未満の子どもが19%です。男性感染者と女性感染者の割合には、有意な差は存在しません(2017年報告)。

FORTH|最新ニュース|2017年|ブルーリ潰瘍(マイコバクテリウム・ウルセランス感染症)について(ファクトシート)

 

オーストラリアで15歳以下が10%、日本では19%、なんと、オーストラリアよりも日本の方が多い。

熱帯、亜熱帯、温帯気候の国々に集中していることから、日本は無関係かと思っていました。


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2004〜2016年のビクトリア州におけるマイコバクテリウム・ウルセランス病の症例および発生率。ほとんどがビクトリア州で、2016年には182件、2017年に275件、2018年には30件が報告されています。MJA経由

参照 :

Tackling the worsening epidemic of Buruli ulcer in Australia in an information void: time for an urgent scientific response | The Medical Journal of Australia

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原因不明の病気、今後は日本でも発症例が増えるかもしれません。

思いますに、不衛生な環境に身を置くのは要注意かも。

では。