MIMIC-TPW また南極大陸からマイクロ波

過去記事:南極大陸から謎のマイクロ波パルス - strange world➰奇妙な世界などでも記しましたが、今年5月(4月?)にマイクロ波衛星画像(MIMIC)に写った不可解な波形がYouTube動画にありました。
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この波形の出所は南極大陸らしく、その波形は太平洋へ向けて放出されているらしい。

その波形の正体は“マイクロ波”だとされます。
マイクロ波をキャッチしたのは機械走査型マイクロ波放射映像センサ(SSM/I)と言いまして、米国軍事気象衛星計画の衛星ということです。

SSM/Iは陸地における様々な気象の検知や測定を行います。

また波形の発信源は南極大陸ということから、その発信源がどこであるかを調べて見たところ、ベルギーの南極基地(観測基地)「プリンセス・エリザベス基地」であることが判明したようです。

で、そのマイクロ波衛星画像(MIMIC)が新たなマイクロ波をキャッチしました。
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発信源はやはり南極大陸で、今回は南米全域をカバーしています。

http://tropic.ssec.wisc.edu/real-time/mimic-tpw/global/main.html
MIMIC-TPW
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HUGE MYSTERY WAVE FROM ANTARCTICA COVERS ALL OF SOUTH AMERICA - YouTube

 

マイクロ波であることは間違いないようですが、何のために発信されているのでしょうか?

何かの調査である可能性はあります。

例えば、4. 火山噴火の前兆を捉らえる|国土地理院によりますと、

合成開口レーダー(SAR)による噴煙下の地形情報取得
火山の火口などで噴煙が上がって写真撮影ができない場合でも航空機に搭載したレーダ(SAR)からマイクロ波を照射して、地表の状況を把握することができます。

余談ですが、この合成開口レーダーは最早一般的な調査システムで、マイクロ波(電磁波)を対象物に照射し、反射して返ってきた信号を分析することによって対象物の観測を行なうとされます。

つまり、限界はありますが、障害物に影響されることなく物体内部の調査が可能なわけです。

今回は記しませんけど、これを莫大な軍事予算を持つ米軍(NASAも)が利用しないわけはないと思われ、すでに地球上、あるいは惑星に至るまで、その地中内部を隈無く透過させ調査していることでしょうし、公表できないデータがあるかもしれません。

 

さて、南極、マイクロ波、火山ということからなんですが、南極には噴気や新しい火山灰が確認された活火山が4つあるとされます。

メルボルン山(2,730 m)
ベルリン山(3,500 m)
カウフマン山(2,365 m)
ハンプトン山(3,325 m)
シドリー山は海抜4285mもあるそうです。

他にも複数の火山で活動の記録が残っているとされます。

が、エジンバラ大学の研究者による遠隔調査によると、南極西側には91以上の火山が確認(発見)されています。

A new volcanic province: an inventory of subglacial volcanoes in West Antarctica | Geological Society, London, Special Publications
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何でも、南極の氷の下には91以上の火山を含む巨大な火山地域が発見されていまして、火山は100mから3,850mの高さで、これは地球上で最大の火山地域です。
地質学者によると、新たに発見された火山は現在世界で最も密度の高い火山(地域)であると認められてはいるものの、火山活動が活発であるかどうかはまだ分かりません。

南極大陸は世界で最も研究されていない地域の一つです。

また近年、南極の氷が溶けだしているのは氷の下の火山による影響なども考えられる、かもしれません。

 

では。