木星の大赤斑に探査機接近というニュースから

木星の「赤い目」に探査機接近、というニュースがありました。

赤い目とは大赤斑のことです。

木星の「赤い目」に探査機接近 NASAが最新画像公開 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

米航空宇宙局(NASA)は12日、探査機ジュノーが撮影した、木星の赤い目玉のような巨大な渦「大赤斑」の最新画像を公表した。ジュノーは昨年7月に木星の周回軌道に入り、2018年2月まで探査を続ける。

 NASAによると、ジュノーは10日、木星まで約3500キロまで最接近。その後、大赤斑の約9千キロ上空を通過した際に搭載している観測用カメラで撮影するなどした。今年9月初旬にも再び近づいて観測する。

 大赤斑は、木星の赤道よりやや南側にある濃い赤褐色の大気の渦。幅は約1万6千キロあり、地球がすっぽり入るほど大きい。過去の文献などから350年以上前から存在しているとみられるが、詳しい発生の仕組みなどはわかっていない。最近の観測で、徐々に縮んでいることがわかってきたという。

 

探査機ジュノーからの画像
f:id:somin753:20170713163347j:image
f:id:somin753:20170713163403j:imageJunoCam : Processing | Mission Juno | Mission Juno

 

木星と言いますと、 2016年3月17日に木星で観測された大爆発(謎の光)がありました。


Asteroid impact on Jupiter? - YouTube

木星で謎の光りのスポットが確認されています。
かなり大きな規模で何かが大爆発(噴出)しているようですが、原因としては隕石が木星に衝突した可能性があります。
ただ、原因となる物体は確認されていません。
今から20年くらい前、木星にシューメーカーレビー彗星が激突したことがありました。
それ以外にも隕石などが木星に衝突した痕跡はいくつか確認されています。

 

木星には大赤斑という赤い目のようなものがあり、発見以来少なくとも350年以上にわたり一定の形状を維持する奇妙な部分とされます。

大赤斑(だいせきはん、Great red spot)とは、木星に存在する高気圧性の巨大な渦である。 地上の望遠鏡で観測可能であり、ジョヴァンニ・カッシーニにより1665年に発見された。

大きさは24~40,000km × 12~14,000kmで、おおよそ地球2~3個分の大きさである。 雲頂高度は周囲よりも8km程度高い。 赤道より22°南に位置し、反時計回りに、周期6日程度で回転している。

大赤斑の渦が、マーブリングの渦が発達してできたものであるのか、台風のようなものであるのか、あるいは下層に何らかの原因が存在しているのかなど、詳しい発生原因・構造は解明されていない。大赤斑 - Wikipedia

高気圧性の巨大な渦?
一定の場所に長期間存続する高気圧なんて存在するのでしょうか?
また台風となりますと、それは低気圧です。
周囲よりも盛り上がる低気圧はありません。
しかも8キロも盛り上がるとは。
そして、下層に何らかの原因が存在、これが一番しっくりきます。
ただ木星はガス天体という定説ですから、下層に何らかの原因の存在は考えにくいですが、同じ場所に長期間存続する以上、大赤斑の真下には何か巨大な原因となるものが存在する可能性はあります。

また、木星の色と大赤斑の色の違いにも注目したいところですが。

 

さて、今回は惑星探査機ジュノーにて木星に超接近しているわけですが、どこまで木星の謎を解明できるのでしょうか。

で、思えばなんですが、プエルトリコアレシボ天文台が惑星の電波観測を行ったことがあります。

対象となった惑星は金星でした。

https://www.astroarts.co.jp/news/2001/05/17venus/index-j.shtml
金星の地形を詳細にとらえる 電波望遠鏡によるレーダー観測

金星に向かって電波を照射、その電波がデータとして天文台へ戻って来るわけですが、そのデータには金星の地表画像が鮮明に写し出されていました。

これ、もしかすると木星土星や太陽までも対象に行っているかもしれない、そう思うわけです。

もちろん、そのような報告はない(見つからない)のですが、やらないわけがない、そう強く感じています。

探査機ジュノーの木星観測は来年まで続きますので、とりあえずどのようなデータが得られるか興味があります。

 

さて、神話にも象徴として登場する木星、その木星は古代の暦にも影響を与えています。


f:id:somin753:20170714075227j:image
ブルガリア暦です。

紀元前5505年、古代ブルガリア人は太陽の周りの惑星運動と地球の基本的な法則を知っていたとされます。
古代ブルガリア暦は、木星と太陽の観測に基づいて、私たちが今日使用する近代西洋(グレゴリオ)暦よりも正確なものとされています。

高度な天文知識を有していた古代ブルガリアの人々、いったい何者なんでしょうか。

 

さて、ブルガリア暦の中心には9つに区切られたマスがあり、その中の数字が気になります。
f:id:somin753:20170714075345j:image

これを魔方陣(3次魔方陣)とも言いまして、マスの中に1~9までの数字が入ります。
そして、縦、横、斜め、どこを足しても15になるようにします。
つまり、マスの四隅は偶数となります。
奇数のマスはと言いますと、十字になるんです。
陰陽で言いますと、偶数は陰、奇数は陽、四隅は偶数で陰となり、閉ざされたことを意味しているともされます。

方陣を漢字に表すと『囲』となり、これまた閉ざされた、となります。

数秘術的に15は1+5=6、6というのは人間の数字で、神の数字の7に1足りないからとされるようです。
9つ(魔方陣)のマスは閉ざされた人間の世界を意味しているのでしょうか。
それが暦に示されているのは何故なのでしょう。

で、マスの中の奇数部分の形が十字になりますが、、漢字的に見れば9つのマスの中に「十」が存在します。
9つ(魔方陣)のマスでありながら、10が内在する閉ざされた世界、その中心にあるのは「十」、これに似たものが、陰陽道の「九字切り」という呪法で、横、縦と順に9つの線を格子状に引きます。
で、最後に「ゝ」を加えるのですが、これが10なんですね。
九字でありながら十字となります。

そして、神道(陰陽道)の七五三(詣)をも思い出します。

 

では。