イエローストーンで地震増加

先日の記事、イエローストーン:1日に72回の地震とか、メキシコほどの大きさの地下湖とか、NASAが『ソフィア』という成層圏天文台で監視?とか、人工知能搭載アンドロイド『ソフィア』の不気味な発言とか - strange world➰奇妙な世界で、イエローストーンでは6月16日から24時間で72回の地震が発生したということ記しましたが、その後も地震が多発しています。

 

イエローストーン国立公園で460回以上の地震が今までに記録されました


More than 460 earthquakes recorded so far in Yellowstone Park swarm | Environment | bozemandailychronicle.com

記事によりますと、 

イエローストーン地震観測(研究)をしているユタ大学は、6月12日から今までに464回の地震が記録されたと発表した。これは6月15日のウエスイエローストーン近くのマグニチュード4.4の地震を含む。
f:id:somin753:20170621192312j:image

マグニチュード3クラスの5回の地震マグニチュード2クラスで57回の地震マグニチュード1クラスの地震で238回、マグニチュードゼロで157回、震源が深いところで14キロとなる。

ユタ大学の報告では、イエローストーンでの地震は一般的であり、珍しいものではない。ナショナル・パーク・サービスによると、1985年、イエローストーン公園の北西部では3カ月間に3000回以上の地震が記録された。

公園は、米国で最も地震活動の活発な地域の1つで、年間1,000〜3,000件の地震が発生しています。地震活動は、イエローストーン公園の下にある火山に関連する多数の断層によって引き起こされます。

 

とのことです。

1985年の地震は異常な数ですが、それでも年間1,000〜3,000件の地震イエローストーンで起きているのですから地震集中地帯という感じです。

ただ、約1週間で464回の地震は余りにも多いと思われます。

また、いずれ近いうちに巨大噴火が起こることが予想されていて、噴火の規模は最悪ピナトゥボ山の噴火(1991年)の100倍以上の規模になると予測されていますが、1991年6月21日に大噴火したピナトゥボ山の噴火の100倍以上の規模!

恐ろしいです。

 

ピナトゥボ山 - Wikipedia
f:id:somin753:20170622065736j:image

1991年6月21日の大噴火

ピナトゥボ山(ピナツボ山、Mt. Pinatubo)は、フィリピンのルソン島西側にある火山である。1991年に20世紀における最大規模の大噴火を引き起こした。噴火前に1745mあった標高は、噴火後に1486mまで低くなっている。

 

噴火の影響は世界中に及んだ。1883年のクラカタウ噴火以来の大量の大気エアロゾル粒子が成層圏に放出され、全球規模の硫酸エアロゾル層を形成し何か月も残留した。それにより地球の気温が約0.5℃下がり、オゾン層の破壊も著しく進んだ。

 

ユタ大学の報告によりますと、巨大噴火が起きた場合にはイエローストーン国立公園は完全に消えてなくなるということです。

他の学者によるシミュレーションにおいても、破局的大噴火が起きると大量の火山灰がヨーロッパ大陸に降り注ぎ、米国の75%という広域で環境変化が起きて、イエローストーン火山から半径1000km以内に住む90%の人が火山灰で窒息死するだろうということなんです。

またピナトゥボ山大噴火の時で、地球の気温が約0.5℃下がったとのことですが、イエローストーンの場所、地球の年平均気温は最大10度下がり、それが6年から10年間続くとされています。

 

イエローストーンといえばカルデラ噴火、カルデラとは火山噴火によって形成された凹地帯のことですが、日本のカルデラにおいても破局的大噴火を起こした火山が存在します。

 

 科学雑誌Newton

《かつて日本最大級の噴火をおこした阿蘇カルデラ

の中で紹介されています。

抜粋しますと、
f:id:somin753:20170622071649j:image
ところで,阿蘇には約9万年前にケタ違いの超巨大噴火をおこした巨大なカルデラもあります。判明しているかぎり,日本で最大級の噴火であり,火砕流によって九州のほぼ全域から山口県に至る広大な範囲が焼きつくされ,日本全土が火山灰で埋めつくされたといいます。

 

近年、世界中で地震が起きています。

であるならば、火山活動も活発化している可能性があるわけで、これからは海底火山も含め世界中の火山で活動が活発化する、そんな時代に入ったのかもしれません。

 

では。