大分県で発生している地割れから気になる中央構造線

大分県豊後大野市で発生している地割れ
f:id:somin753:20170523112330j:image大分の地割れ 81か所確認、スピード加速(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース

記事によりますと、

大分県豊後大野市で発生している地割れは22日の時点で81か所にも上り、亀裂が広がるスピードも速くなってきているという。
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複数の地割れが確認されているのは豊後大野市朝地町綿田地区。市によると22日午後5時時点で、地割れは縦約400メートル、横約300メートルの範囲で81か所確認されていて、前日から23か所も増えている。また、亀裂が1時間に2ミリほども広がっているところもあり、スピードは速くなっている。

地割れの原因は不明ですが、これからの梅雨の時期に地滑りが発生する可能性があります。

また大分県と言いますと、2015年7月13日 2時52分頃、大分県南部を震源にM5.7、最大震度5強地震がありました。
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発生時刻 : 7月13日 2時52分頃
震源地 : 大分県南部
最大震度 : 震度5強
緯度 : 北緯33.0度
東経 :131.9度
震源 : マグニチュード M5.7
深さ : 約60km

 

そして昨年、
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その後、大分県震源に、
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地震による余波なのでしょうか?

地滑りのニュースを見た時、個人的に気になったのが中央構造線です。 

九州における中央構造線に、大分-熊本線(大分・野津原・長湯・久住・阿蘇山)があり、大分市に隣接する豊後大野市は正に中央構造線上に位置していると言っていいのかもしれません。
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subindex03中央構造線ってなに?

 

中央構造線、気になるところです。

特に九州地方は巨大火山(カルデラ)などもありますし、数年前から地震も多発しているようにも思えます。

 

過去の九州(沖縄付近含まず)に関連する地震や火山噴火や津波の記録

1498年

日向灘地震
明応7年6月11日
M7.0~7.5
死者多数

1596年

慶長豊後地震(大分地震
文禄5年閏7月12日
M7.0~7.8
死者710人

1619年

八代で地震
寛永2年6月17日
M6.0

1625年

熊本で地震
寛永2年6月17日
M5.0~6.0
死者約50人

1662年

外所地震(日向・大隅地震
M7.0以上
死者多数

1663年

雲仙岳 溶岩流出

1700年

壱岐対馬地震
元禄13年2月26日
M7.3

1703年

豊後で地震
元禄16年11月23日
M6.5

1705年

阿蘇山付近で地震
宝永2年閏4月2日
死者あり

1723年

肥後・筑後地震
享保8年11月22日
M6.5
死者2人

1769年

日向・豊後・肥後で地震
明和6年7月28日
M7.0以上
大分、熊本で被害
津波あり

1779年

安永大噴火(桜島 噴火)

1792年

島原大変肥後迷惑(雲仙 噴火)
寛政4年4月1日
M6.4
長崎県島原半島雲仙普賢岳の噴火が起こる
眉山の山体が崩壊し、対岸の熊本県を大津波が襲う
死者およそ15000人

1889年

熊本地震
明治22年7月28日
M6.3
死者20人

1900年

日向灘地震
明治32年11月25日
M7.1、M6.9

1910年

宮崎県西部で地震
明治42年11月10日
M7.6

1911年

喜界島地震
明治44年6月15日
M8.0
死者12人

1914年

大正大噴火(桜島 噴火)

1914年

桜島地震
大正3年1月12日
M7.1
死者29人

1922年

島原地震
大正11年12月8日
M6.9、M6.5

1923年

九州地方南東沖で地震
大正12年7月13日
M7.3/最大震度4

1926年

宮古島近海で地震
大正15年8月7日
M7.0/最大震度4(石垣島

1931年

日向灘地震
昭和6年11月2日
M7.1/最大震度5
死者2名

1938年

宮古島北西沖で地震
昭和13年6月10日
M7.2/最大震度4(宮古島
宮古島で最大約2mの津波

1939年

日向灘地震
昭和14年3月20日
M6.5/最大震度4
死者1名

1941年

日向灘地震
昭和16年11月19日
M7.2/最大震度5
九州東岸、四国沿岸で1mの津波
死者2名

1946年

南海地震(昭和南海地震
昭和21年12月21日
最大M8.0/最大震度5(東海地方~九州地方)
死者、行方不明者1443人
房総半島から九州にかけて津波あり

1953年

阿蘇山 噴火

1958年

阿蘇山 噴火

1958年

宮古島近海で地震
昭和33年3月11日
M7.2/最大震度5
死者2人

1961年

宮崎県沖で地震
昭和36年2月27日
M7.0/最大震度5
死者2人

1968年

えびの地震
昭和43年2月21日
M6.1/最大震度5
死者1名

1968年

日向灘地震
昭和43年4月1日
最大M7.5/最大震度5
死者1人

1979年

阿蘇山 噴火

1991年

雲仙岳 火砕流発生

2005年

福岡県西方沖地震
平成17年3月20日
最大M7.0/最大震度6弱
死者1人

2010年

霧島山 新燃岳で噴火

 

そして、1707年には、

宝永地震・噴火(富士山噴火)
宝永4年10月4日
M8.4~8.6
南海トラフの連動型地震が発生
関東から九州まで太平洋側に津波被害
死者多数
地震から49日後に富士山が大噴火
道後温泉の湧出が数ヶ月間止まる
地震直後には富士宮でM7.0の最大余震

また、津波の脅威と言いますと、

1771年 八重山地震(明和の大津波
明和8年3月10日
M7.4~M8.0
津波の高さ、最高85m
安房(千葉県南部)まで津波が到達
死者およそ12000人

 

巨大地震、火山噴火、そして巨大津波、再び起きるかもしれないし、起きないかもしれない。

ただ、今回の大分県豊後大野市での地割れから、確実に異変は起きている、のではないでしょうか?

 


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J-SHIS 地震ハザードステーション

では。