地球に降り注ぐ宇宙線が増加傾向、寒冷化へ向かうのでしょうか

大量の宇宙線が地球に降り注ぎ、その宇宙線が増えると雲ができやすくなる、そして気温が下がる(寒冷化)のではないか、という仮説を科学者は有力視しているようです。

その様なことを先日の記事↓
2011年以来の最低水準に達している黒点周期、今年は9日間も無黒点となっている - strange world➰奇妙な世界
で少し記しました。

太陽黒点数が少ないと日射量も減少するとも言われますが、日射量が少ないと、それは冷害へと繋がる可能性があるわけでして、太陽活動の低下は黒点数減少、つまり太陽が元気であるかどうかのバロメーターが黒点数ですので、太陽からの磁力線が弱まれば地球を包み込んでいるシールドも弱まり、宇宙空間から地球に飛来する宇宙線が増え、大気中の水蒸気と反応して雲ができやすくなり、日射量が減って雨や雪が増え寒冷化するとも言われます。
で、冷害となる可能性があるわけですね。

磁場、宇宙線、寒冷化、ということで、地球の磁場が弱まると宇宙線の量が増加して気候の変動(寒冷化)が起きる、という内容の新しい記事が2つありました。

宇宙線で気候変動の可能性 100万年前、磁場弱まる | どうしんウェブ/電子版(科学・環境)
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地球磁場弱まると寒冷化、メカニズム解明 立命大などグループ (京都新聞) - Yahoo!ニュース
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地球に降りそそぐ宇宙線は太陽に起因するものと、もう1つは太陽から遠くはなれた銀河系でおきた超新星爆発の爆風があります。
この爆風宇宙線は光の速度で地球へ流れて来ています。

また、宇宙線は原子炉などからでる放射線と同じ性質を持つらしく、人体には悪影響とされます。
地球の厚い大気があるため、影響は少ないのですが、宇宙空間では遮るものがないため大きなリスクがあります。
なので、近未来には実現するだろう火星への有人飛行、正に命懸けということになります。
何故なら、火星への有人飛行で、平均寿命が20年くらい短くなるという説もあり、そう考えますと、寿命だけでなく、遺伝子に異変が起きるわけですので癌などの病気も心配なところです。

太陽が活発で太陽風を放出すると、地球も呼応するかのように磁場を強め太陽風から地球を守るためにシールドを張ります。
反対に太陽活動が静穏、黒点が減少しますとシールドも弱まります。
この地球のバリアが弱くなった時、有害な宇宙線が地球に入りやすくなるとされます。

過去記事で記しましたが、近年、宇宙線レベルが増加しています。

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データは、宇宙線レベルが2015年3月以来11%の増加で激化していることを示しています。

で、今年元日から太陽で無黒点が続きましたが、それは太陽活動が弱くなっている、またそのことから地球シールドも弱まり、太陽系外から地球に入り込む宇宙線をバリアできなくなっている可能性があります。

事実、宇宙線が強化しています。
南極の中性子モニター観測から、地球の大気を貫通する宇宙線の上昇を検出しています。
デラウェア大学のBartol Research Instituteが提供しているデータは次のとおりです。

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Bartol Research Institute
バートル研究所

これは太陽活動サイクル、極小期を迎える兆候です。
太陽の磁場が弱くなるにつれて、宇宙線は太陽系内部に浸透しやすくなりますが、上記データ(グラフ)では、元日からの無黒点による影響なのか、1月7日から1月17日までの間に宇宙線が急上昇しています。

宇宙線については、
東京大学宇宙線研究所: 研究所紹介: 宇宙線について
↑こちらがわかりやすいかも

太陽活動が極小期となる、宇宙線が増加する、このことから地球環境の異変が気になりますが、同時に地震も気になるところです。


さて、あまり関係のない話ですが、いくつかの神社では新年に筒粥神事、または粥占という農作物や世相の豊凶を先見(占い)する儀式があります。
その中でも有名なのが諏訪大社下社春宮の筒粥神事です。

今年も14日夜から15日早朝にかけ、諏訪大社下社春宮で今年の農作物や世相の豊凶を占う筒粥神事が行われました。
結果は、「世の中」が「3分6厘」ということです。
5分が満点です。
これは昨年と同じ結果でありながらも、昨年より少し落ちる3分6厘としています。
諏訪大社によりますと、注意して1年を平穏に過ごしてほしいとのことです。


また個人的に気になるのは、北緯33度線に位置する佐賀、みやき町千栗八幡宮お粥試しです。

毎年3月15日の早朝に一般公開され、通称「おかいさん」とも呼ばれています。

千栗八幡宮お粥試しの詳細

開催日時 
毎年3月15日 
8時30分、9時15分、10時に結果が公表されます。
開催場所 千栗八幡宮

宇宙線の話から地震も気になると記しましたが、千栗八幡宮では地震についても粥占の結果を公表しているようです。

福岡県西方沖地震が発生した2005年の時は、大いに見ゆという結果でした。

今年はどうなるでしょうか。


粥占については↓こちら
粥占 - Wikipedia

では。